おそとのかぜが、なんかちがうと!
ねーねー、あのね、きょうね、おばあちゃんのはたけにいったらね、かぜが——なんていうと?——こう、ひゅるるるーって、すーずしかったと!
なつのかぜはね、あっついけん、「うわーっ」ってなるやつやったとよ。でもね、きょうのかぜはね、ほっぺにぴたーってくっついて、きもちよかったばい!おばあちゃんが「もう秋たいねぇ」って言ったけん、あっ、これが「あき」なんやって思ったと。
かぜって目にみえんとよ?しっとー?でもね、からだがわかるとよ。ほっぺでわかるし、おはなでもわかると!すごくない?ふしぎ!
つちのにおいが、なんかいいにおいやった
あのねー、おばあちゃんとね、れんこんのはたけのよこ通ったらね、つちがね、ちょっとしめっとーっていうか……なんかね、「おいしいにおい」がしたと!
ママは「土の香りだよ」って言ったけどね、あたしにはね、やきいもの「もうすぐできるよ〜」みたいなにおいに思えたと。えへへ。
それでね、おばあちゃんのはたけでね、アスパラのところの土をさわったらね、つめたくなっとった!なつはね、あちちーっ!ってなったのに、きょうはひんやりーって。手がびっくりしたけん!
おばあちゃんが「土も秋のしたくしよっとよ」って教えてくれたと。土がおきがえするってこと!?えーっ、なんでなんで!?土ってすごかねー。
むしさんたちが おうたうたっとった
いちばんびっくりしたとはね、あのね、かえりみちの田んぼのあぜ道でね、しゃがんだらね——
りーりーりー、ちーちーちー、こころころー
って、いーっぱい聞こえたと!!
あたし「えーっ!どこどこ!?」ってなって、くさのなかをのぞいたけどね、みえんかったと。むしさん、かくれんぼじょうずすぎるやもん。でもね、おみみにはちゃーんと聞こえるとよ。目はだめだけど、おみみはすごいばい!
おばあちゃんがね、「こおろぎさんたちが”あきですよ〜”って歌いよっとよ」って言ったけん、あっ、むしさんもあきがわかるんやね!ってなったと。
ねーねー、あのね、きょうわかったことがあると。
かぜがすーずしいとか、つちがつめたいとか、むしさんがうたうとか、ぜーんぶ「あき」のサインなんやって!目でみるだけやなくて、ほっぺとか、おはなとか、おみみとか、てのひらとか——からだぜーんぶでわかるとよ。
あたしのからだ、すごくない?みんなのからだもすごいばい!
……えへへ、なんかはずかしくなってきた。
あっ、そうや!きょうね、あぜ道でちっちゃい赤いお花みつけたけん、つんでおばあちゃんにあげたと。おばあちゃん「まぁ、かわいかねぇ」って言ってくれたけん、やったー!って思ったと。
あきって、たのしいと!!
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