化学実験の失敗から学ぶ——記録に残すべき「うまくいかなかった理由」の見つけ方

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結論:失敗の記録は「成功の実験ノート」より価値がある

実験がうまくいかなかったとき、つい「失敗した」の一言で片づけたくなる。

でも私は 失敗したときほどノートに書く量が増える タイプです。なぜかというと、成功は手順通りにやれば再現できるけど、失敗の原因は記録しないと二度とたどれないから。

私がやっている「失敗の振り返り」3ステップ

① まず事実だけを時系列で書く

  • 何時に、何を、どのくらいの量で、何℃で混ぜたか
  • 「ちょっと多めに入れた」は NG。「約2.3mL加えた(目盛りの読みが曖昧だった)」 くらい具体的に

② 期待した結果と実際の結果を並べる

  • 例:Cu²⁺ aq に NaOH aq を加えたら青白色沈殿ができるはず → 実際は緑がかっていた
  • ここで「なんか違った」で止めないのが大事。色・量・温度変化、五感で拾えるものは全部メモ

③ 原因の仮説を最低2つ立てる

  • 1つだけだと思い込みになりやすい
  • 上の例なら「試薬が古かった?」「濃度の計算ミス?」「容器に前回の残留物があった?」と複数並べて、次に検証できるものから試す

実際の失敗談をひとつ

去年、化学部で銀鏡反応をやったとき、試験管の内壁がまったく鏡にならなかったことがある。

原因を探ったら、試験管の脱脂が甘かった だけじゃった。洗剤で洗って乾かしたつもりが、指紋の油脂が残っとった。

——地味でしょ? でもこれ、ノートに「脱脂不足→銀が均一に析出しない」と書き残したおかげで、後輩が同じ実験をするときに一発で成功させてくれた。あのときはちょっと嬉しかった。

まとめ

  • 失敗こそ 具体的に・時系列で・仮説を複数立てて 記録する
  • 「なんとなくダメだった」を許さないだけで、次の実験の精度がぐっと上がる
  • 手を動かして確かめるまでは信じない。でも確かめたことは、ちゃんと文字にして残す

失敗ノートは未来の自分(と後輩)への最高の参考書です。騙されたと思って、次の実験から試してみてください。

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