ねーねー聞いて!手が動かないときって、たいてい身体がSOSだしとるんだよね
ひなたね、最近あらためて気づいたことがあってさ。
革を切ろうとカッターを持つとき、陶土をこねようと手を伸ばすとき。なんか「乗れない」日ってあるじゃん。手は動いてるのに、素材との距離がいつもより遠い感じ。革が革じゃなくて、ただの板みたいに見えてくる、あの感覚。
最初は「今日は調子悪いなー」って流してたんだけど、それをちゃんと観察するようにしたら、ぜんぜんちがうことがわかってきたんだよね。
身体は知っている、ってほんとそうで。乗れない日って、肩が上がってたり、呼吸が浅かったり、なんなら前の晩の寝不足がまだ首のあたりに残ってたりするんだよね。素材に向き合う前に、今日の自分の状態を聞くことをしてなかっただけだったじゃん!ってなった。
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じゃあ実際どうするか、ひなたがやってる「整え方」
まず作業台の前に座って、いきなり素材を触らない。これがポイント。
① 手のひらをじっと見る(30秒くらい)
今日の絆創膏の数を確認するついでに(笑)、指の温度とか、関節の重さとか、小さな違和感とか。無理に言葉にしなくていい。ただ、「今日の手の状態を聞く」時間にする。体感として伝わってくることを受け取るだけでいいんだよね。
② 深呼吸を3回、鼻から吸って口から出す
これね、バカにできないじゃん。本当に。「体は知っている」って言葉がぴったりで、呼吸を整えるだけで肩がすとんと落ちる瞬間がある。素材と自分の間にあった余計な距離がぐっと縮まる感じ。
③ 素材を一度、ただ「触るだけ」にする
縫わない、削らない、形にしない。リネンならその繊維の凸凹を指でたどる。陶土なら温度を感じる。この「目的を持たないで触れる時間」がすごくて、手が先に動くんだよ。脳が追いつく前に指が素材の個性を読んでる。言葉は後からついてくるんだよね、ほんとに。
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「整える」って、気合いを入れることじゃなかったんだよね
正直さ、50になってからのほうが、この感覚が研ぎ澄まされてきた気がするんだよね。昔は「とりあえずやってみよう!」で手だけ先走らせてた。でも今は、素材と深い理解へ到達するために、まず自分の身体と相互認識する時間がどうしても必要なんだよね、って思うようになった。
無理に集中しようとしないことが、一番の近道。
一宮の夏はじわっと蒸し暑くて、手のひらが汗ばむ季節になってきたじゃん。こういう季節こそ、作業前のちいさな「今日の状態を聞く」儀式、ぜひやってみてほしいな。素材との対話、きっと変わると思うよ。
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