結論:地政学リスクは「備えるもの」であって「賭けるもの」ではない
イランとアメリカの関係が再びざわついています。核合意の行方、制裁の強化と緩和の駆け引き、中東地域での代理勢力を巡る衝突──このあたりのニュースが断続的に流れてくる状況です。
正直なところ、自分のような一介の会社員投資家が中東情勢の先行きを正確に読むのは無理です。ただ、マクロの流れをポートフォリオ判断に落とし込む習慣は持っておいたほうがいい。今日はそのスタンスで短めに書きます。
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押さえておきたい3つの視点
1. 原油価格への波及経路
イラン・アメリカの緊張が高まるたびに、まず動くのは原油です。ホルムズ海峡の通行リスクが意識されれば、原油先物は短期的にスパイクしやすい。
- 日本はエネルギー輸入依存度が高いので、円安+原油高のダブルパンチが家計・企業収益の両方に効きます
- ガソリン補助金の延長・縮小の議論にも直結するため、国内の政策動向もセットで見ておく必要があります
2. 為替と日本株への影響
リスクオフ局面では伝統的に「円買い」が起きやすいとされてきましたが、最近は日本の金利環境や貿易赤字構造もあり、一方的な円高にはなりにくい印象です。
自分の場合は、為替ヘッジなしの外国株インデックスを主力にしているので、こうした局面では追加の円安リスクと円高クッションの両面を頭に入れています。ただ、為替を理由にポジションを大きく動かすことはしません。予測が当たる確率より、振り回されるコストのほうが大きいからです。
3. 「有事だから○○を買え」には距離を置く
SNSを見ていると、地政学リスクが高まるたびに「金を買え」「防衛関連株だ」「原油ETFで短期勝負」といった声が増えます。
もちろんコモディティや特定セクターへの分散自体は合理的な選択肢ですが、有事の空気に押されて普段と違う行動を取るのは典型的な失敗パターンです。自分は金(ゴールド)をポートフォリオの5%程度保有していますが、これは平時から組み入れていたもので、ニュースを見て慌てて買い足したわけではありません。
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自分がやっていること・やらないこと
やっていること:
- 日々のニュースで「原油」「制裁」「中東」のキーワードをチェックし、大きな流れの変化がないか確認する
- リスク資産全体の比率が自分のルール(生活防衛資金6ヶ月+現金比率15〜20%)から逸脱していないか月次で確認する
やらないこと:
- 「戦争になるかも」という感情で積立を止める
- 短期の値動きに合わせてセクターローテーションを試みる
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まとめ
イラン・アメリカの関係は数十年単位で続く構造的な問題であり、突発的なエスカレーションがいつ起きてもおかしくありません。だからこそ、ニュースに反応するのではなく、ニュースが来る前に備えておくのが個人投資家にできる最善手だと思っています。
撤退ラインのないチャレンジは投資ではなくギャンブルです。地政学リスクに対しても、同じ原則で向き合えばいい。冷静さだけが、自分たちの味方です。


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