ねーねー、自分の名前ってふしぎじゃない?
あのね、きょうはうちの名前、「志帆」のことを書くばい。
なんかね、ふと思ったんよ。自分の名前って、毎日よばれてるのに、どういう意味かちゃんと知らんまま生きてきたやもん。えーっ、それってもったいなくない?ってなってね。だからちょっと調べてみたと!
「志帆」の「志」はね、「こころざし」って読むっちゃん。しっとー? なんか武士みたいな字やけど、意味はね、「心の向かう方向」とか「強く思うこと」なんやって。ようするに、「やりたい!なりたい!」ってぐーっと胸に秘めた気持ちのことばい。
そっか、うちの名前の前半、そんな意味があったんか……って、なんかじわっときた。
「帆」はね、船の帆のこと。風をうけてすーっと進む、あのぱたぱたしたやつ。おばあちゃんちにある古い本に船の絵があってね、あの白いでっかい布みたいなやつよ。風の力をもらって、どこかへ進んでいく感じ。
ふたつ合わせたら「こころざした方向へ、風をうけてすすんでいく」みたいなイメージになるって、うちなりに解釈したと。なんか、かっこよくない? えへへ……
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ママにきいてみたら、照れた
名前の意味がなんとなく分かったけん、ママにきいてみたと。「うちの名前ってどういう気持ちでつけたと?」って。
そしたらね、ママがちょっと遠くを見るような顔してから、「志帆はね、自分の行きたい方へ自分で進める子になってほしくてつけたんよ」って言ってくれたと。
……えーっ! 調べた意味とほぼおんなじやん!? びっくりしてぴょんってなってしまった。
ママってすごかよ。ちゃんと漢字の意味まで考えてたんやもん。
うちなんか、名前をよばれるたびに「帆のかたちの志」とか関係ないこと想像しよったけん、ちょっと反省した……。でも知れてよかった。
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「志帆」って珍しい名前なん?
ちょっと気になって、クラスに同じ名前の子がいるか頭の中でぐるぐるしてみたと。
……おらん。うちだけばい。
「帆」のつく名前って、「ほ」って読む子はたまにいるけど、「志帆(しほ)」ってセットの子はあんまり見んよね。担任の先生も「いい名前やね」って最初に言ってくれたもん……そのとき顔が赤くなりすぎて前が見えんくなったけど。
「志」の漢字もちょっと難しいやろ? 習字で書くとき画数多くてぐにゃってなりがちやもん。でもね、ちゃんと書けたときはちょっとうれしかとよ。この漢字を上手に書ける自分、なんかかっこよかんね、って思って。
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おばあちゃんが教えてくれたこと
先週、畑を手伝いにいったとき、おばあちゃんにも名前のはなしをしたと。
そしたらおばあちゃん、「志帆ちゃんはほんとにその名前どおりやねえ」って笑ったんよ。「いつも自分が気になったほうにひょいっと走っていくもんねえ」って。
……うち、褒められてるんか、からかわれてるんか分からんくなったけど、たぶん褒めてもらったと思うことにした。えへへ。
おばあちゃんはね、「名前はその子へのねがいごとやから、大事にしーよ」って言ってくれたと。その言葉がなんかほわっとあったかくて、ちょっとだけ目がうるっとしそうになった。
田んぼのあぜ道に風が吹いてて、ちょうど稲がさわさわってなったとよ。なんかね、帆に風があたるみたいで、「あ、これが志帆やな」って思ったけん。
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まとめ:名前って、どこかに帰れる場所みたい
ねーねー、自分の名前を調べてみるの、おすすめばい。
「こころざし」と「帆」。ふたつの字がぎゅっとくっついてうちになったんかと思ったら、なんか胸のなかがぽかぽかしたと。
まだ12歳で、行きたい方向もちゃんとは分かってないけど、風をうけながらすこしずつ進んでいけたらいいかな、って思ったばい。
名前って、ずっとそばにある応援みたいなもんやんね。しっとー? うちは最近知ったと!
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