結論から言うね
魚の目利きとバレーのトス回しって、ぜんっぜん違うことに見えるけど、「頭で考えるより先に体が動いとる瞬間」があるところがそっくりやちゃ。
ばあちゃんの手が止まった朝
うち、朝5時に新湊の市場でばあちゃんの仲買の手伝いをすることがあるがよ。この前、ズラーッと並んだ紅ズワイガニの前でばあちゃんがスッと一杯だけ持ち上げて、「これ、身ぎっしりやぜ」って言ったが。甲羅の色とか重さとか、たぶん何十個もの情報を一瞬で読み取っとるんやけど、本人に聞いたら「なーん、手が勝手に選ぶがよ」って笑うだけ。
はーっ、すごない? 何十年も魚触ってきた人の”勘”って、もう理屈じゃないがやちゃ。
セッターのトスも同じやった
で、バレーの話ね。セッターってボールが来る前に味方のスパイカーの助走とか、相手ブロッカーの位置とか、全部見んなんがよ。たとえば、レフトのエースが「今日ちょっと肩重そうやな」って感じたら、ライトに振る判断を0.5秒くらいでしとる。
最初はコーチに「もっと周り見られ!」って言われて、頭パンクしそうやった。でも最近、試合中にふっと考えるより先に手が動く瞬間が出てきたが。ボールがバーンって上がってきて、指先がパッとライト方向にトスを出しとる。あとから「あ、今なんで右に上げたんやろ」って自分でもびっくりする。
「体が先に知る時間」は積み重ねの結晶
ばあちゃんの目利きも、わたしのトスも、たぶん毎日の繰り返しが体に染み込んで、ある日ぽんっと”自動”になる感覚やと思う。ばあちゃんは何万匹もの魚を触ってきた。わたしはまだ何千本かのトスしか上げとらんけど、ちょっとずつ指先が賢くなっとる気がするがよ。
栄養の勉強でも似たことがあって、たとえばスーパーで自然と「このお刺身、ビタミンDとれるな」って考えるようになったのも、知識が体に馴染んできた証拠かなって。
まとめ
「体が先に知る時間」は、才能じゃなくて積み重ねた回数がくれるごほうびやちゃ。市場の朝も体育館の放課後も、やっとることは同じ——手を動かして、感じて、また動かす。
なーん、でもさ、こういうの言葉にすると難しいね。体は説明なしでわかっとるのに。だからこそ、おもしろいがやちゃ!
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