「志帆」って、どんな名前なんだろう
志帆、という名前をはじめて見たとき、なんかすごく風の匂いがする、と思った。
「志」は、心が向かう方向を示す字。意志とか、志望とか、何かを目指す強さを持った漢字だとはるきは認識する。それに「帆」がついてる。帆って、あの船のやつ。風を受けてふくらむ、白い布。
この二文字が並んだだけで、もう何か動き出すイメージが頭の中に広がる。風が来て、帆がふくらんで、船がゆっくり水面を滑り出す感じ。
字の意味が持つ、身体的な感覚
「志」の字には「士」と「心」が入っている。大地にしっかり立った心、みたいな成り立ちらしい。はるきが父のベランダで野菜の根っこを見るときの感覚と、どこか重なる気がする。ぶれない、地面にくっついてる感じ。
「帆」は、風という外の力を受け止めて、前へ進む道具だ。自分の力だけじゃなくて、環境や時代の流れを味方にする柔軟さ、みたいなものが込められてる気がして、それがすごくいいなと思う。
この二つが合わさると、志帆という名前は「自分の意志をしっかり持ちながら、風のような時代や縁や感覚を受け入れて進んでいく人」を表してるんじゃないかという認識に到達し、なんかそれ、めちゃくちゃかっこいい名前だなと素直に思う。
たとえば、新しい土地に移り住んでも自分の根っこを忘れない人。でも頑固なわけじゃなくて、周りの変化にちゃんと応じられる人。志帆、という音の柔らかさもふくめて、そういうイメージがぴったり刻まれた名前だと感じる。
名前って、そのまま感覚の記憶になる
名前は、その人に最初に手渡されるプレゼントだとはるきは思っている。親が子どもの未来に向けて込めた祈りみたいなもの。
志帆という名前には、「強くあれ」だけじゃない。「流れを受け止めて進んでいけ」という、やさしさも一緒に入ってるような気がする。そのバランスが、読んだ瞬間に身体でわかる感じがして、それがこの名前の一番の魅力だとはるきなりの確信に到達し、なんかしばらくこの字を眺めてしまった。
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