oil painting — まず声に出してみる
「油絵」は英語で oil painting。
発音してみると、”oil” のちょっとねっとりした丸い音が、あの絵の具の質感と妙に一致してる気がして、そこに気づいた瞬間なんか嬉しくなる。
言葉って、意味を覚えるより先に感触で掴んだほうが身体に残る——そういう感覚が私にはある。
ちなみに「油絵を描く」は paint in oils とか paint with oil colors とも言う。”in oils” という言い方、素材の中に入って描くみたいなニュアンスがあって、個人的にかなり好きな表現。
絵の具・道具・技法、関連語をまとめて
油絵まわりの英語を少し広げてみると、こんな言葉に出会う。
- canvas(キャンバス)
- palette(パレット)
- brushstroke(筆跡・タッチ)
- impasto(インパスト:絵の具を厚く盛る技法)
- glaze(グレーズ:薄く透明な層を重ねる技法)
- texture(テクスチャー:表面の質感)
この中で特に面白いのが impasto。イタリア語由来で「練り物・ペースト」を意味する言葉が、そのまま英語圏の美術用語として定着している。ゴッホの「星月夜」なんかはこの技法の代表例で、あの渦巻く厚みのある表面は触れたら絶対面白い感触だろうなと想像してしまう。
フェルメールがよく使った glaze は逆に、薄い層を何度も重ねて光を透過させる技法。同じ「油絵」でも、技法が変わると言葉も、画面から受ける感覚もまるで別物になる。
感覚で言葉を覚えることの大切さ
英語の語彙を増やすとき、意味だけを暗記しようとするとどこかすべっていく感じがある。
でも oil painting という言葉が持つ、あの重くてつやのある色の匂い——テレピンとリンシードの混じった独特の香り——を思い浮かべながら声に出すと、ぐっと記憶に刺さる。
言葉は本来、感覚と結びついているものだということを、絵画の英語を調べていて改めて感じることができる。
美術館で作品の前に立ったとき、「あ、これが impasto だ」と身体で分かる瞬間がきっとある。そういう学び方が、私にはいちばん性に合っている気がする。
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