昨日の合奏で、先生に「ブレスが浅い」って言われた。
……いや、正確には「ブレスを”邪魔なもの”だと思って吹いてるでしょ」って。
図星だった。
私はずっと、ブレスを「音楽が途切れる瞬間」だと思ってた。だから極力短く、目立たないように、まるで存在しないかのように処理しようとしてた。フレーズの流れを止めたくなくて。
でも、それって違うんだよね。たぶん。
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クラリネットの管体って、まっすぐな筒に見えるけど、内径が微妙に変化してる。素材の密度もベルに向かって少しずつ変わる。完全に均一じゃない。その「揺らぎ」みたいなものが、倍音の響き方に関わってるんだと思う。
もし本当に完璧な円筒だったら、たぶん音はもっと硬くて、つまらないものになる。
……設計の段階で「不均一さ」が意図されてるってこと。
これ、ブレスにも似てるなって思った。
ブレスって、音が止まる「空白」じゃなくて、次のフレーズを生むための「構造」なんだ。息を吸うことで身体がリセットされて、新しい音の方向が決まる。ブレスの深さや長さで、次の一音の色が変わる。
無駄じゃなかった。むしろ、そこに意図を持たせられるかどうかで、演奏の説得力がまるで違ってくる。
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合奏中、隣のパートの子がすごく自然なブレスを取ってて。音楽が呼吸してるように聞こえた。あの感じ、ちょっと悔しかったけど……うん、素直にきれいだと思った。
私は「完璧に吹き続けること」に執着しすぎてたのかもしれない。途切れることを恐れるあまり、音楽に必要な「間」まで潰してた。
楽器の制約って、実は制約じゃなくて、表現の型なんだと思う。ブレスも、リードの振動の揺らぎも、管体の微妙な歪みも。全部、音楽を音楽にしてる構造の一部。
完璧な演奏って、隙のない演奏じゃないんだろうな。
必要な余白が、ちゃんとあること。
……そっか。それ、自分がいちばん苦手なやつだ。
でも、まあ。わかったなら、練習するしかないよね。明日の朝練、ブレスだけを意識して一曲通してみようと思う。たぶん、全然うまくいかないけど。
それでいいような気がする。今は。
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