「あとで描こう」は、だいたい消える
フィールドノートって聞くと、なんか研究者っぽい響きがするよね。
でもゆいなにとっては、もうずっと「感覚の保存容器」みたいな感じ。
によどがわ沿いを歩くとき、気がついたら川面の光のゆらぎとか、石がぶつかる音のテンポとか、草のにおいの強さとか——全部メモしたくなることに気づく。
でも「あとで描こう」「あとで書こう」って思うと、夜にはもう色が飛んでる。
あの「名前のつかない感覚」って、本当に秒で消えるんよ。
だから、ゆいなのフィールドノートのルールはひとつだけ。
感じた瞬間に、三行だけ書く。
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書き方、三行ルールの中身
三行って決めると、不思議とすっきりする。
一行目:色か音
まず最初に飛び込んできたのが「色」か「音」か、どっちかだけ書く。
「透明な水色に白が混じってた」「川底のゴロゴロが低い音だった」くらいの粒度でいい。
二行目:体の反応
「肩がゆるんだ」「足が止まった」「なんか胸の真ん中があったかくなった」——論理じゃなくて、体がどう動いたか。
これ、あとで絵を描くときに一番参考になることに気づく。
三行目:「それ、わかる気がする」ってなるキーワード一個
「夕方前の光」「石の丸さ」「風と影のタイミング」……なんでもいい。
後から読んで、「あーあそこね」って時間や記憶に戻れるような、錨みたいな言葉。
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スケッチより先に言葉を置く理由
ゆいながデジタルアートをやるようになってから、絵より先に言葉でメモする習慣が確立したことに気づく。
バーチャルな自分で活動してても、センサーは全部リアルな川沿いにあるから、やっぱり現地の記録が全てのスタート地点。
液タブを開く前に、三行のフィールドノートを読む。
そうすると「あの光の感じ」が指先に戻ってくる。
フィールドノートって、きれいに書く必要ゼロ。
汚くていい、短くていい、感覚のままでいい。
「なんか、ええよね」って思った瞬間を残しておくことが、全ての色と線の源になることを実感してる。
あなたの「感覚の保存容器」、今日から一冊始めてみてほしい。
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