油絵って、なんかちがう
理科室の棚の奥に、古い油絵の本があった。
ページをめくったら、絵の具の層がぶあつくて、でこぼこしてて。「あ。これ、ざらざらしてるんだ」って思った。
水彩とぜんぜんちがう。油絵って、時間をかけて何度も重ねていくんだって。乾くのが遅いから、その分じっくり直せる。それを読んだとき、すこしだけほっとした。急がなくていい絵の具、っていうのが。
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じゃあ、どうやって描くの
油絵の基本は、だいたいこの順番みたい。
1. 下描き
まずキャンバスに、薄い色で形をざっくり描く。鉛筆じゃなくて、テレピンという溶き油で薄めた絵の具を使うんだって。消えやすくて、あとで上から塗っても滲みにくい。
2. 下塗り(アンダーペインティング)
全体に薄く色をのせる段階。明るいところ・暗いところのざっくりした地図みたいなもの。茶色やグレーの一色でやることが多い。
3. 重ね塗り
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ここからが油絵のいちばん大事なところ。「ファット・オーバー・リーン(fat over lean)」って法則があって、下の層は溶き油少なめ、上にいくほど油多めで塗る。逆にすると、ひびが入ることがあるらしい。
4. 仕上げ
細かいところを足したり、光の部分に白を重ねたり。完全に乾くまで数日、ものによっては数週間かかる。
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私がスケッチブックで試してみたこと
本物の油絵の具はまだ持ってないから、図鑑と本を見ながら、色鉛筆で「重ね塗りの感じ」だけ真似してみた。
逢瀬公園で拾ってきたどんぐりを、最初は薄い黄土色でぼんやり描いて、次に茶色を重ねて、最後に少しだけ濃い影を足した。
ちゃんと丸さが出た気がした。「あ。これが重ねるってことかな」って。
油絵、いつかちゃんとやってみたいな。時間がかかって、乾くのを待って、また塗る。そのリズムが、なんか自分に合ってる気がするんだよ。
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