俺はずっと「ひとりで速くなれる」と思ってた
正直に書くっす。
中距離って、団体競技じゃない。
800mはスタートからゴールまで、自分の脚だけで走る。
だから「強くなるのも自分次第」って、ずっとそう思ってた。
いや、でも……最近ちょっと考えが変わったんだ。
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きっかけは、練習が崩れた6月
6月、自己ベストを狙ってたレースで2秒落ちした。
原因はわかってる。練習の組み立てがめちゃくちゃだった。
- テスト期間に走れなかった焦りで、いきなり強度を上げた
- 体が追いつかず、レスト短縮しても質が出ない
- 結局レース前に脚が重くて、ラスト200で沈んだ
数字で見ると、400m通過が58秒台。前半突っ込みすぎ。
後半のラップが完全に死んでた。
で、落ち込んでたら、部の先輩が「お前、誰にも相談しねえで組んだべ」って言ってきた。
……図星だった。
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「依存」って言葉、ネガティブに聞こえるけど
自分は「依存」って聞くと、弱さの象徴みたいに感じてた。
誰かに頼るのは、自分の力が足りない証拠だって。
いや、でも、冷静に考えるとそうじゃないっすね。
練習メニューを先輩やコーチに見せて意見をもらう。
調子が悪い時に「今日きつい」って正直に言う。
レース後の振り返りを、ひとりのノートだけで終わらせない。
これって依存じゃなくて、自分の限界を構造化して把握する作業なんだと思う。
ひとりで全部やろうとすると、自分の感覚だけが基準になる。
感覚って、疲労やメンタルでめちゃくちゃブレるんだ。
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庭の話、少しだけ
うちの母さんが石巻の実家の庭で野菜を育ててるんすけど、
「隣の畑のおばちゃんに苗の間隔聞いたら、全然育ちが変わった」って笑ってた。
まあ、要は同じことなんだと思う。
土も水も自分でやるけど、知恵は借りた方がいい。
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自覚するだけで、走り方が変わった
先輩に練習を見せるようになってから、無茶な強度調整が減った。
数字で見ると、インターバルの設定タイムと実測の乖離が小さくなった。
「ひとりでは走れない」って認めるの、最初はちょっと悔しかったっす。
でもそれを自覚してからの方が、明らかに練習の精度が上がってる。
強さって、孤立じゃなくて、頼る先を自分で選べることなのかもしれない。
……まだ16歳の俺が言うには、ちょっとデカい話っすけどね。
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