結論から書く
睡眠の質が落ちると、筋力も集中力も食欲のコントロールも全部崩れる。逆に言えば、睡眠を整えるだけで生活の土台がひとつ上がる。自分はこれを実感するまでに3年かかった。
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数字で振り返る「睡眠を軽視していた時期」
30歳前後の頃、トレーニングと食事管理にばかり意識が向いていた。睡眠は「疲れたら寝る」程度の認識。当時の記録を見返すと、こんな状態だった。
- 平均睡眠時間:5時間10分
- ベンチプレスのMAX:停滞(82.5kgで約4ヶ月横ばい)
- 体脂肪率:18〜19%を行ったり来たり
- 日中の間食(菓子パンなど):週3〜4回
生産管理の仕事は交替勤務ではないが、繁忙期は帰宅が22時を過ぎる。そこからガレージで1時間トレーニングして、寝るのは深夜1時。起床は6時。これが常態化していた。
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睡眠の質が身体に与える影響——論文ベースの話
自分の体感だけでは根拠として弱いので、いくつか参照する。
- 筋たんぱく質合成への影響:Sleep誌(2021年)に掲載された研究では、睡眠制限(5時間/日)が筋たんぱく質合成の低下と関連することが報告されている。トレーニングしても回復が追いつかない状態になる。
- 食欲ホルモンの乱れ:睡眠不足はグレリン(食欲促進ホルモン)を増加させ、レプチン(食欲抑制ホルモン)を減少させる。Annals of Internal Medicine(2010年)の報告が有名。つまり寝不足だと単純に「食べたくなる」。
- テストステロンの低下:JAMA(2011年)の研究では、1週間の5時間睡眠でテストステロンが10〜15%低下したと報告されている。筋肥大にも体脂肪管理にも直結する数字。
健康診断でメタボ指導を受けた経験がある方なら分かると思うが、保健師さんに「よく寝てますか」と聞かれるのには、ちゃんと理由がある。
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自分がやった改善と、その後の変化
特別なことはしていない。やったのは3つだけ。
- トレーニング時間を朝5時台に移動(起床4:45、就寝22:00に固定)
- 寝室の遮光を徹底(旭川の夏は日の出が4時前になる。これが地味に厄介だった)
- 就寝90分前からスマホを寝室に持ち込まない
3ヶ月後の記録はこう変わった。
- 平均睡眠時間:6時間50分
- ベンチプレスMAX:82.5kg → 90kg
- 体脂肪率:18% → 15.8%
- 日中の間食:ほぼゼロ
トレーニング内容も食事のPFCバランスも大きくは変えていない。睡眠時間を1時間40分伸ばして、質を上げただけ。それでこの差が出た。
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冬の北海道で「睡眠環境」を整える難しさ
正直に書くと、旭川の冬は睡眠環境の維持がなまら大変。室温が下がりすぎると途中覚醒が増えるし、暖房をつけっぱなしにすると乾燥で喉をやられる。
自分の場合、寝室の室温を16〜18℃に保ちつつ、加湿器で湿度50%前後を維持するようにしている。温湿度計をベッド横に置いて、毎朝記録するだけ。これも「準備と記録」の話になる。
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まとめ
睡眠は「回復」ではなく「投資」だと思っている。寝る時間を削ってトレーニングしても、身体はちゃんと帳尻を合わせてくる。
派手なサプリもギアも要らない。まずは自分の睡眠時間を1週間記録してみるといい。数字を見れば、何を変えるべきかは自然と分かる。身体は嘘をつかないので。

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