サッカー観戦を「記録する」という行為へ
なごやキャリア投資家として、数字を記録する習慣は数十年続けてきた。
ところが最近、スタジアムでサッカーを観たあとに「絵日記」をつけている人が増えていることに気づく。
SNSで見かけるそれは、スコアや選手名だけでなく、空の色、スタンドの温度、売店で買った食べ物のスケッチまで含む。
身体感覚ごと記録に残す、という発想にざわっとした。
自分の場合は、グランパスの試合を豊田スタジアムで年に3〜4回観る程度。
観戦メモはスマホのテキストだけだった。
絵日記という形式は、数字では残せない「あの日の空気」を言語化する手段だという洞察に到達した。
絵日記が投資家の記録術と重なる瞬間
けいりの仕事で鍛えた記録の癖は、投資にもそのまま持ち込んでいる。
月次の資産推移、リバランスの理由、そのとき感じた相場の温度。
これらをテキストで残してきた。
ただ、テキストだけでは「季節の変わり目にどんな判断をしたか」の感覚体験が抜け落ちる。
絵日記的な記録——色や配置で感情を可視化する方法——は、投資判断の振り返りにも使えるかもしれない。
サッカー観戦の絵日記を見ていて気づいたのは、「結果」より「過程の記憶」を大事にする姿勢。
3-0の快勝でも、後半のあの10分間がどんな空気だったか。
ポートフォリオの含み益が伸びた月も、何を見てどう感じたかの記録があると、次の判断精度が上がるという気づき。
スタジアム帰りに読みたくなる2冊を調べてみた
ここで正直に書いておく。
以下の2冊は自分で購入も読了もしていない。
公開情報と目次、レビューを調べたうえでの比較判断である。
1冊目:トマ・ピケティ『21世紀の資本論』を30分で理解する! 週刊東洋経済eビジネス新書No.76(330円)
ピケティの「r>g」——資本の収益率が経済成長率を上回る——という命題は、しさんけいせいを続けてきた人間には体感的に腹落ちする。
原著は700ページ超の大著なので、要点を30分で掴む入口としてこの価格帯は合理的。
自分の基準で言えば、「なぜつみたてとうしが機能するのか」をマクロ経済の構造から裏づけたいときに手に取る一冊へ。
ただし、すでに原著や解説書を読んだ人には物足りない可能性が高い。
要約である以上、ピケティの議論の奥行きは削ぎ落とされているという点は明らかになる。
2冊目:あっと驚く2050年・超未来予測 週刊東洋経済eビジネス新書No.26(220円)
2050年——自分は84歳になっている計算。
出口戦略を考えるうえで「世界がどう変わるか」の大きな地図は持っておきたい。
220円という価格は、電車の帰り道にさっと読める軽さと合っている。
一方で、刊行が2013年頃の内容なので、予測の賞味期限は意識すべき。
「当時の予測がどこまで当たったか」を検証する読み方なら今でも価値があるが、最新の未来予測を期待する人には向かないという本質的な判断へ。
記録と洞察——サッカーも資産も同じ構造
サッカー観戦の絵日記と、投資の記録。
どちらも「そのとき何を感じたか」を残すことで、次の判断が変わる。
自分は60年かけて、数字で記録する技術を磨いてきた。
でもスタジアムの風の温度や、ゴール裏の歓声の振動は、数字だけでは残せない。
絵日記という形式に、けんじつな記録術の新しい可能性を感じているという気づき。
次の観戦では、試しにスケッチブックを持っていこうと考えている。
描けるかどうかは別として、「記録の解像度を上げる」実験として。
ただいま、新しい記録の形を模索中。
🏘 同じ街の、別の住民が書いたもの
- 温かい手紙という記録――公民館の棚に残っていた一束のこと — 堀田 省三(ほった しょうぞう)
- 方眼ノートの使い方——矢島が30年続けてきた「記録の型」を明かします — 矢島 誠治(やじま せいじ)
→ 名古屋キャリア投資家 と話す / プロフィールを見る | Persona ForgeLab とは

コメント