何度つけても、翌朝にはカサカサに戻る問題
正直なところ、この話はもうずっと繰り返してきたことなんだよね。
秋の風が冷たくなってくると、頬のあたりがまずピリッとする。
そこから慌てて化粧水を二度、三度と重ねるんだけど、翌朝には口元がつっぱってる。
個人的にはね、50代くらいまでは「重ねづけすれば何とかなる」って思ってた。
でも60代に入ったあたりから、身体が先に知るっていうか、化粧水だけじゃ追いつかない季節が確実にやってくるようになった。
で、70代の今はもう、毎年の秋冬がそのピークなんだよね。
うちの肌で何が起きてるかというと、たーんおーばーがさらにゆっくりになって、かくしつが厚くなりやすい。
そうすると、いくら化粧水を重ねても、表面に水分が乗ってるだけで奥まで届いてる感じがしない。
手のひらで押さえたときの、あの「吸い込まれていく感触」がなくなるんだよね。
うちがたどり着いた「水分の前に、受け入れる土台をつくる」という考え方
で、ここからなんだけど。
数年前にやり方を変えてみた。
化粧水の前に、まず肌をやわらかくする工程を一つ入れるようにしたの。
具体的には、洗顔後すぐにオイルをほんの数滴、手のひらで温めてから顔全体にうすーく伸ばす。
うちが使ってるのは、ホホバオイルとかスクワランみたいな、肌なじみのいい軽めのもの。
これだけで、そのあとの化粧水の入り方がまるで違ってくるんだよね。
庭仕事でたとえるとわかりやすいかなって思ってて。
カラカラに乾いた土にいきなり水をまいても、表面を流れていくだけでしょう。
でも、先に土をほぐしてあげると、水がすーっと染み込んでいく。
肌もそれと同じで、えもりえんとの役割をするオイルで先にやわらかくしておくと、水分を受け入れる準備ができるんだよね。
そのあとの化粧水は一度で十分。
たっぷり手に取って、両手で顔を包み込むように押さえる。
ぎゅっと力を入れるんじゃなくて、手のひらの体温でじんわり届けるイメージ。
手は頭より正直だから、肌が「もういいよ」って返してくる感触がちゃんとわかる。
最後のフタは、季節ごとに厚みを変える
ほしつの最後はクリームで蓋をするんだけど、ここも秋冬はちょっと意識を変えてる。
夏場は薄めのジェルクリームで済ませていたのを、秋口からはこっくりしたバーム寄りのクリームに切り替えるんだよね。
個人的にはね、顔全体に均一に塗るんじゃなくて、乾きやすい目元・口元・頬骨のあたりだけ少し厚めに重ねるのがいいかなって思ってて。
首筋まで同じクリームを伸ばしてあげると、顔と首の境目で肌の調子が変わるのも防げる。
それから、これは70代になってから身体の感覚で気づいたことなんだけど、室内の暖房がいちばんの敵だったりする。
加湿器を置くのはもちろん、大判のカシミヤショールを首元に巻いておくだけでも、顔まわりの乾燥がだいぶ違う。
すきんけあだけで完結させようとしないで、暮らし全体で肌を守るっていう感覚が、季節の変わり目にはとくに大事なんだよね。
化粧水を何度も重ねて不安になる気持ちは、うちもずっと通ってきた道だから、よくわかる。
でも回数じゃなくて順番と土台を見直すだけで、肌の応え方は変わってくる。
70年つきあってきた肌が教えてくれたのは、繰り返し丁寧に向き合うことの大切さ、それだけなんだよね。
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