ねえねえ、きいて!
りこね、きょうね、おにわでね、おはなに「おはよ」ってしたの。
でね、おはながゆれたの。ゆーらゆーら。
かぜさんが「おはよ」ってかえしてくれたみたいでしょ?
……あのね、ピアノもおんなじなの!
りこがさいしょにピアノのおへやいったとき、せんせいのおかおみて、かたまっちゃったの。もごもご……ってなって、ママのうしろにかくれたの。だってね、しらないおへやだったんだもん。
でもね、でね、せんせいが「とんとんとん、ひげじいさん」ってやってくれたの。
おてて、ぱっ!ってひらくやつ!
りこのからだがね、もう先にうごいてたの。あたまで「やろう」って思うまえに、おててがぱちぱちってなってた。
きゃー!ってなった。たのしくなっちゃった!
でね、でね、そのつぎにせんせいが「じゃあこのしろいみち、おさんぽしてみよっか」って。
ピアノのけんばんのこと、しろいみちって言ったの。
ゆびでとことこーって歩いたら、ぴっ、ぽっ、ぴっ、ぽっ、ておとがしたの。
きらきらのおと!
おにわのおはなが「おはよ」ってゆれるみたいに、ピアノさんが「おへんじ」してくれたの。
りこね、それからね、おうちでもまいにちぽんぽんするの。
ママのピアノ、おっきいけど、だいのうえにのって、ぽんぽんぽんってやるの。
ひくいおとは「ごろごろ」でしょ、たかいおとは「ちろちろ」でしょ、まんなかは「ぽわぽわ」なの!
ママがね、「りこちゃん、きのうとちがうおと見つけたね」って言ってくれるの。
それがね、いっちばんうれしいの。
おにわのおはなも、ピアノさんも、てあそびうたのおててもね、ぜーんぶおんなじだとおもう。
さわったら、かえってくるの。おへんじが。
りこのからだはね、りこのあたまよりさきに、それしってたの。
……えへへ。ちょっとはずかしくなっちゃった。
でもね、もっかい!もっかい!って、あしたもぽんぽんするの!
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