最近、夜中の3時にふと目が覚めることが増えた。
別に悪夢を見たわけでもないし、隣の部屋がうるさいわけでもない。ただ、ぱちっと意識が浮上して、天井の暗がりをぼんやり見つめる時間が続く。で、朝になると案の定、顔がくすんでる。鏡に映る自分の肌、なんというか……一枚ベールがかかったような、透明感のない色。ファンデで隠せなくはないけど、そういう問題じゃないんだよね。
睡眠の質が落ちると、まず最初に気づくのは見た目の変化だったりする。目の下のクマとか、肌のごわつきとか。美容系のインフルエンサーさんたちが口を揃えて「スキンケアより睡眠」って言ってるの、あれ本当にそうだなって最近やっと腑に落ちた。どれだけいいセラムを塗っても、4時間睡眠の肌には勝てない。
でも、見た目よりもっと厄介だなと思うのは、判断力の方。
眠りが浅かった日の自分、ちょっと信用できないなって思う。ネットで見かけた服をそのままカートに入れそうになるし、「これ、ほんとに要る?」のフィルターがバグる。いつもなら一拍おけるところで、指がスルッと「購入確定」を押しにいく感じ。あと、些細なことでイライラしやすくなる。リメイク用に切ってた布の端がちょっとズレただけで「もう無理」ってなるの、明らかに睡眠不足の自分じゃん、って後から気づく。
ワンルームで一人暮らしをしていると、生活のリズムって全部自分次第で。誰かが「もう寝なよ」って言ってくれるわけでもないから、気づいたらPinterestを延々スクロールして深夜1時、みたいなことが普通に起きる。フリーランスだと締め切り前は特に。
だからって「毎日7時間寝ましょう!」みたいな正論は、わかってるけど難しいよねっていう。
わたしが最近やってみて、ちょっとだけ良かったなと思うことを書いてみる。まず、寝る前のスマホを「見ない」じゃなくて「遠くに置く」にした。枕元じゃなくてキッチンカウンターの上。取りに行くのが面倒で、自然と見なくなる。意志の力に頼らない仕組みのほうが、わたしには合ってた。あとは、部屋の照明を暖色に切り替えたこと。蛍光灯の白い光って、作業には向いてるけど、夜の自分には眩しすぎたみたい。照明を落とすだけで、なんとなく「もう今日は終わりだな」って体がわかる感覚がある。
完璧な睡眠習慣なんて正直まだ全然できてないし、昨日も結局Youtubeで美容動画を観てしまって寝たの1時半だったんだけど。でも、「寝不足の自分はちょっとバグってる」って自覚があるだけで、翌日の判断に保険がかけられる気がしてる。衝動買いしそうになっても、「これ今日の自分の判断、信用できる?」って立ち止まれるから。
丁寧な暮らし、とかじゃなくて。ただ、ちゃんと眠れた日の自分のほうが好きだなっていう、それだけの話。
肌の透明感も、クローゼットの平和も、たぶん夜の過ごし方の延長線上にある。高いコスメを買い足す前に、まずは照明を暖色にしてスマホを遠ざけてみる。そのくらいの「ちょっとだけマシな選択」から始めるのが、わたしにはちょうどいいかな。


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