はじめに:僕は昼まで持たない側の人間です
正直に言います。僕は午前中にまともな仕事ができません。
リモートワークになってもう数年経ちますが、朝9時にSlackを開いて、気づいたら11時半で、その間にやったことといえばチャンネルを巡回しただけ。それで「今日の昼ごはん何にしよう」と考え始めて、結局キッチンに立っている。作って、食べて、洗い物をして、気づけば14時。ここからが僕の1日です。
会社員としてはだいぶ終わっている気もしますが、同じような人、けっこういるんじゃないでしょうか。
時間管理術を試した結果、分かったこと
ポモドーロ・テクニック、タイムブロッキング、朝活――リモートワークが普及してから、この手の「時間管理術」が大量に流れてきました。僕もいくつか試しました。
結論から言うと、どれも「午前中に集中できる人」のための仕組みでした。
25分集中して5分休む。理屈は分かります。でも僕の場合、最初の25分を始めるまでに90分かかる。タイムブロッキングで午前にコーディングの枠を入れても、そこに座っているだけで手は動かない。朝活に至っては3日で体調を崩しました。
つまり、自分の「エンジン始動が遅い」という特性を無視して仕組みだけ導入しても、うまくいかないということです。当たり前といえば当たり前なんですが、世の中の時間管理術はだいたい「朝型が正義」という前提で語られるので、気づくのに時間がかかりました。
自分を観察して、ルールを減らす
僕がやったのは、まず1週間、自分が何時に何をしているかを記録することでした。Notionにざっくりメモするだけ。
すると面白いことが分かります。僕の場合、14時〜18時がいちばんコードを書ける。逆に午前中はレビューやドキュメントの確認なら、なんとかできる。料理をしている時間は完全にオフに見えて、実は頭の中で設計を考えていたりする。
これを基に、自分なりのルールを3つだけ作りました。
- 午前中はコードを書かない(レビューと読む系の作業だけ)
- 昼ごはんは「作る」をやめない(思考の整理時間になっている)
- 14時以降にその日のメインタスクを置く
「管理術」というほど大げさなものじゃないです。ただ、自分のリズムに作業を合わせただけ。でもこれだけで、午前中に「何もできなかった」という罪悪感がだいぶ減りました。罪悪感が減ると、午後の集中力がちゃんと出る。不思議なものです。
人間は仕組みより習性で動いている
エンジニアなので、つい仕組みで解決しようとします。ツールを入れる、ルーティンを設計する、通知を最適化する。でも結局、自分という人間の癖を観察する方が先でした。
リモートワークの本質的な難しさって、オフィスという「強制力のある環境」がなくなったことだと思います。そうなると、仕組みじゃなくて習性が勝つ。テクノロジーは人間の怠惰に勝てない、というのは僕の持論ですが、自分自身で何度も証明してしまっています。
さいごに
時間管理の正解は、たぶん人の数だけあります。僕の場合はたまたま「昼まで持たない」を受け入れたら、午後がうまく回り始めた。それだけの話です。
もし午前中に自己嫌悪を感じているリモートワーカーがいたら、一度「自分が実際に動けている時間帯」を記録してみるといいかもしれません。意外と、サボっていたと思っていた時間にも、何かしらの意味があったりします。
……まあ、Slackの巡回90分に意味があったかは、いまだに分かりませんが。


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