最近ずっと考えてたことがあって。
私たちの周りには、目に見えない情報がたくさん漂ってるじゃない? 気温、湿度、紫外線量、空気の質。数値としてはスマホで確認できるけど、それって「感覚」として身体に入ってこないんだよね。データはデータのまま、どこか遠い。
で、うちが最近やってる実験がこれ。
温度や紫外線で色が変わる顔料——いわゆるサーモクロミックとかフォトクロミックって呼ばれるそざいを、アップサイクルのアクセサリーに組み込んでみるっていう試み。たとえば廃材のアクリル片にサーモクロミック顔料を混ぜて成形すると、体温や外気温で色がじわっと変わるピアスができる。朝と夜で表情が違う。同じものなのに。
マジで面白いのが、これって科学的にはただの化学反応なんだけど、身につけてると「あ、今日あったかいんだ」みたいな気づきが色を通して入ってくること。数字じゃなくて、色のグラデーションで環境を感じ取る。言語化しにくい暗黙知みたいなものが、視覚にすっと変換される感じかな。
やっぱり私はぐらふぃっくでざいなーだから、情報の可視化っていうテーマにはどうしても引っ張られる。でもこれはモニターの中の話じゃなくて、自分の身体の延長線上にある可視化なんだよね。ネガティブスペースみたいに、「何もないところに意味が立ち上がる」感覚に近い。
うーん、ただ正直に言うと、サーモクロミック顔料ってそんなにえしかるなそざいかって聞かれたら即答できない。化学物質だし、耐久性にも限界がある。完璧じゃないのはわかってる。でも「ちょっとだけマシな選択」として、廃材ベースで作ること、量産しないこと、記録を残して公開すること——そのあたりで折り合いをつけてる、って感じで。
実はもうひとつ試してるのが、紫外線で色が出るビーズを古着のはぎれと組み合わせたブレスレット。室内では白っぽいのに、外に出た瞬間にふわっと紫や青が滲む。直感的に「あ、今UV強いな」ってわかる。日焼け止め塗り忘れ防止アクセサリー、なんて冗談で呼んでるけど、割と本気で便利。
データを削ぎ落として、色だけを残す。そこに残った情報の手触りが、たぶん私の作りたいものなんだよね。
まだ全然実験段階だし、耐久テストも途中。でもこの「見えないものを身につける」っていう方向、もうちょっと掘ってみたいかな。経過はまた記録していくので、気になった人はゆるく見守っててくれたら嬉しい。
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